2012/11/18

●● 欲しいレザーがいっぱい!Linea Pelle Asia皮革展示会

さて、タクシーを降りて展示会場へ。
パッと見は、予想よりもコンパクトな感じ。





中へ入ると、まずオフィシャルカタログをもらって
出展会社を調べます。
目当ての有名タンナーのデュプイ、アノネイ、インカスを
チェック。

おお、さすがにキッチリ参加してますね。
アンティバは残念ながら無し。
あとは、私も詳しく知らないのですが、
イタリア、フランス、ドイツから多くのタンナーが
60社ほど出展しています。70%はイタリアみたいです。



ちょうど、コレくらいが見て回るにはいいのではないかと
思います。一日半を予定しており、
初日の今日は、下見に半日を割いて、
実際の商談は明日の予定です。

とりあえず、端から順に見ていくことにして
おもしろそうなレザーを見つけたら
その会社ブースをチェックマークをつけることにします。

クロコやリザード、バイソンなどのエキゾチックレザー専門の
会社もあれば、ラムのみ、あるいは、一番多いのは
やはり、牛革専門がほとんどです。いろいろ欲しいレザーがいっぱい!

ただ、初日なんですが、それほど人で混んでいないのは?
やはり、高価なヨーロピアンレザーのため、
中国の生産会社でも、あまりニーズがないのかな?
より、安い中国産のレザーでないと
大量生産の中国では、向かないのかな?
出展会社の社員のヨーロッパ人は多いですが、
肝心のバイヤーと思われる中国人はそれほど多くない。

各ブース共に、ちょっとヒマそう、、、
それぞれのブースには、壁一面に
サンプルレザーを吊り下げているので
どんな風合いか、厚さや、柔らかさ、表面のシボ具合など
実際にさわってチェックできます。

結局、一周したら、もう終了時間のの5時前に。
初日は、これで引き上げ、ホテルで明日の商談計画を
立てました。

まずは、1/6ハイヒール用に持ってきた
インカス、アンティバのサンプルレザーと同じものを
探すのが、今回の目的です。
だから、朝一番に、インカス社に行って
もし、同じものが生産終了、廃番などで同じ素材が無ければ
デュプイ、アノネイと順に探し回らなければなりません。

翌日は、さらに暑くなり、28度くらい、、、真夏ですね。
まずは、インカス社へ直行!
さっそく、イタリアーノのオジサンに
サンプルレザーを見せて、これと同じものありますか?
と、尋ねると(お互い、ネイティブじゃないのでテキトーな
英語でも通じます ^o^)

INCAS社(インカス社)の出展ブースです。


これこれ、と教えてくれました。
おお!まさにドンピシャ!表の甲革に予定していた
あの、きめ細かい質感どおり!
日本で購入した、デュプイ、アノネイのカーフとは
全く違う、しなやかさです。

それじゃ、これはどーよ?と、ばかりに
靴底用のアウトソールの半艶仕上げの
非常に微妙なレザーも、一目見るなり
ああ、これがそうだと該当するレザーサンプルを
案内してくれました。

おお、確かにこれまたドンピシャ、すごいわ。

てなわけで、予想外にトントン拍子に話が進み
あとは、発注ロットや単価、輸出に関する実務レベルの話に
なったので、お互い中国人の通訳に任せて商談です。
インカス社の中国人社員は英語と中国語。
私のスタッフは日本語と中国語。
まあ、伊→英→中→●←中←日という
複雑な国際会議ですなあ。

その間、周りを見ていると、インカス社はどうやら、
カーフでもより高級なベビーカーフという皮革が専門のようで
大きさが、以前購入した、デュプイやアノネイの2m以上あるレザーと違って
1.2~1.5mくらいのサンプルが多い。まあ、生まれたてのベビーカーフなんだから
そりゃ肌理がこまかいですわね。

まあ、なんとか、商談もうまくいって、帰り際に
もう一度、見せてもらっていると、
展示ブースのホント、片隅に、
まったくの直感で凄くビューティホーなレザーがあるのを発見!

触ってみると、”えっ!これはラム?”というくらいの
しなやかで、上品で、そう、ちょうど今、クラシコ美ジャケットで
使用しているようなギリシャ手染めラムと匹敵する質感です。
これは、見過ごすことはできません。

さっそく、このレザーについてスタッフに聞いて貰うと
”よく、わかりましたね。これは、シャネルとエルメスに供給している
レザーです”とか、、、
値段もさすがに、倍くらいしましたが、これはぜひとも
使いたい。これで、ジャケットやスカートを作ったら
めちゃくちゃ贅沢なものができる!と決断しまして
追加で購入を決めました。

こんな高い高級レザーは中国人は買わないだろうということで
ブースの片隅に吊るしていたそうデス、、、

てなわけで、まったく予想もしなかった
超高級レザーをおまけで買い付けることができました!
結局、気がつくともうお昼。最後に、記念写真を撮って
別れました。営業部長のGianlucaさんは、
イタリアのおじさんのイメージそのものでした。
上海スタッフの陳さん、私、李さん、インカス社の営業部長のGianlucaさん


今回の出張の予定通り、絶対探し出す目的のレザーも2点とも
インカス社でドンピシャのものを見つけることができ、
運命の出会いともいうべき素晴らしいレザーも
見つけることができました。自分の気に入った欲しいレザーを
直接イタリアのメーカーから輸入買い付けできるとは
信じられませんね。品質も安心、インカス社は、100%イタリア生産とのこと。
保証つきです。ヨーロッパの有名ブランドにレザーを供給している名門の
レザー皮革メーカーです。どんなビザールクイーン製品ができるか
楽しみですね。

さて、さすがに、これらの買い付けで今回の予算は使い切ったので
他のレザーの買い付けは断念。とりあえず、
見て回って、おもしろそうなレザーをチェックするだけで
具体的な商談はまた、次回の展示会にすることに。
今回は、1/6ブーツ、ハイヒール用のレザーを見つけることが
目的でしたから簡単でした。

でも、次回は、おもしろそうなレザー探しになるので、
1軒ずつ、見て行ってつぶす必要があるので
かなり時間がかかりそうです。でも、さすがは
イタリア、加工されたレザーの技術はすごい。
次回のLineapelleAsia もぜひ、来たいですね。













2012/11/15

●● 初めての広州へ、レッツGO!

翌日から、仕事開始。
いつもと同じ、朝の出勤風景です。

中国では、交通マナーが悪いと言うより、無いに等しいので!
自分の身は自分で守る必要があります。
横断歩道では、車、単車は関係なく突っ込んでくるので注意。
まず、
中国では、車、単車は、右側通行です。

したがって、渡り始めは左側から車が来ることになり、
中央分離帯を越えると、今度は右側から来ることになります。

そこで、アドバイス。必殺の横断方法は、渡り始めは横断歩道の右寄りに歩き
必ず、自分の左側に他の横断者が居るようにポジションをとります。
これは、万一、車や単車、自転車が突っ込んできても
この人をブロックにして直撃による衝撃を回避するためです!!
(こういうターゲットをブロックマンと呼んでマス、、、^o^)

当然、中央を越えたら今度は、左寄りにすかさず移動し、
自分の右側に必ず、ブロックマンを置くようにします、、、^o^
これは、冗談ではなく本気の護身方法ですよ!

ただ、考え事をしてボーッと渡ったりしてると
いつのまにか、自分がブロックマンになってたりするので
注意デス、、、T0T

中国人は、どうやら阿吽の呼吸でスムーズに交通処理してるようですが
外人の我々には、非常に難しい。
研究しましたが、どうやら、相手を見たほうが負けのようです。
つまり、相手を見ないでわが道を行く! と、良いわけですが、
こんな怖いことできませんな。

日本人は、渡るときは必ず左右を見る習慣が小学生の時に
叩き込まれているので、どうしてもチラッと確認してしまいますね。
そうすると、相手は、自分の存在を確認したと一方的に解釈し
突っ込んでくるようです。

しかたないので、上記のようなブロックマン方式で
護身シテマス。

昼食は、当然、上海事務所のスタッフと一緒に食事なので
コテコテの中華です。ところが、2日めぐらいから、
どうやら、例の油にやられたらしく、免疫がすっかり抜けきっていたので
下痢ピーが始まりました。おかげで、ビールも飲めません。
ワインで(といっても、当然ニセ酒が横行してるので危険なのですが、、、ToT)
ガマンします。

正露丸はほとんど効かず、気休めです。
食べると、刺激して、下痢ピーを誘発するので
参りました、、、
広州出張の木曜日(あっ、ちょうど一週間前ですね。早いです)まで、
3日ほど、できるだけ、昼以外は食事をしないで過ごしたら、なんとか
少しマシになりました。

いよいよ、出発日ですが、国内飛行便のため、
浦東空港ではなく、古い方の虹橋空港です。(と、いっても最近
新しく拡大増設され、ターミナル1、2の2つになりました。)
一番メジャーな航空会社の東方航空ですが、搭乗口は無く
バスで、滑走路まで行き、乗り込むスタイルです。
マア、目の前で飛行機を見れるので、面白いですが。

朝、9:30頃に出発、到着は12時頃。
上海は、ちょっと肌寒く長袖のジャケットを着てましたが
広州は、予想通り暑く半袖でないと汗が出る。

まあ、今日の日本は寒波で真冬並みでしたが
一週間前は、エアコンが必要な真夏並みという、
すごい気温差を経験しました。

ホテルに到着すると、さっそく展示会場へ下見です。
初めてのLineaPelle皮革展示会なので
会場の広さや、各ブースの数、配置などを
事前に把握しておかないと、時間配分がわからず
商談計画が立てられないからです。

というのも、中国の展示会と言うのは、
幕張メッセが6つぐらいあるというくらい
広大なものが多く、見て回るだけでも
大変時間がかかるのです。

さっそく、私とスタッフ2人の合計3人で
タクシーに乗って出発です。
ところが、案の定、広すぎてわからず
運ちゃんが止まったのは、なんと、
”マンゴー”の展示会場!

世界のマンゴーがあんのかよ、
試食して回ってみたいなと、アホなことを
考える余裕はないので、、、

グルグル回った揚げく、
通行人に聞いて、やっと見つかりました。
広州の国際展示会場は、どうやら
幕張メッセが12こぐらいあるみたい、、、
凄い広さだわ!

さっそく、降りて展示会場へ
ワクワクしながら、レッツGO!



2012/11/13

●● 反日のさなか、上海へ! その現状は?

さて、出発日の11/4(日)は、良い天気です。
今回は、上海ー広州へ転戦が前提なので身軽にするため
荷物を極力減らし、いつものスーツケースをやめて
ボストンバッグ一つにしました。

約1年近く行かなかったので、上海はかなり変化しました。
まず、浦東空港のタクシー乗り場が2つ→1つに減少しました。

日本人とわかると、乗車拒否するという話はどうかな?と
ヒヤヒヤ…。不愉快になりたくないので、地下鉄にしようかなと
迷いましたが、1時間かかるので止めました。

あとは、できるだけ管理の届いたタクシー会社のタクシーを
狙って並ぶことに。

ここで、アドバイスです。
上海のタクシーは車体色で、タクシー会社が区分されています。
だから、色で選んでください。
一般的に、優秀な会社順に

①白…錦江
②ゴールド…強生
③水色…大衆
④青…海博
⑤黄緑…強生(元は巴士。合併して強生になりました。)

絶対に乗ってはいけないのは
①赤…無名。ヤクザに近い。ぼったくります。
②濃紺…  同じ。

上海人でさえ、雨などでどうしても
タクシーがない場合以外は、 上記の色が来たら絶対に乗りません。

今回は、ラッキーなことに白。錦江タクシーでした。
ただ、まあ、原則であって、
最終的には、ドライバーに左右されます。
90% は、暴走タクシーがアタリマエです。覚悟してください。
日本のようなタクシーの運転は期待しないでください。
反日ドライバーではなかったので、ごく今まで同様のフツーです。
ただ、運転はやっぱり暴走タイプの運ちゃんでした、、、

ホテルに着くと、さっそく上海の町へ出かけて反日の実際を
実体験しに行きます。ホテルは中心街のど真ん中にあるので歩いて
豫園→外灘→南京路とお決まりの上海観光コースの定番を
たどります。

さすがに、日本の観光客はあまり、いませんね。
まあ、とりあえずは、今までの見慣れた日常生活のままです。
豫園では、白髪染めの実演販売があり、
モデルのおばあちゃんがニコニコして傑作でした。

共産党さえ、ウソの反日教育をしなければ、
日中の一般市民間では、自然な人間交流ができたのに
実に、残念です。 共産党のために、両国の一般民衆同士が
不毛の憎しみ合いをするなんて悲しいことです。

最後に、南京路からホテルに戻る途中にビルが丸ごと
本屋になっている有名な上海書城へ。
城というだけあって、8Fまで書籍関係で埋まっています。
上海人は、読書好きです。買わずにフロアに座り込んで読んでます。
携帯で写真撮りや、ノートに書き写すのもアタリマエの世界。
店員は、いっさい注意しません。スゴイわ!

さて、いつもなら途中の日本料理店のサガミで
一人夕食をとるのですが、今回は、
不愉快なトラブルに巻き込まれたくなかったので
近所の現地ローカルスーパーでインスタントラーメンを買って
自室で食事をすることに。

ところが、ここでビックリ!
ホントに、日系製品は一切有りません!
今までなら、フツーに日清食品(の上海工場製) のラーメンや
焼きそばなどずらりとあったのがホントに消えてます。

唯一、何故か知りませんが、グリコのポッキーだけは
数種類、以前の通り売られていました。

以前は、朝日スーパードライなんかも山積みでしたが、
全く無い!
これには、参りましたね。
しかたないので、青島(チンタオ)ビールをチョイス。
この味は、問題ないのですが、スーパードライが好きなモンで、、ハイ。

いずれにせよ、
仕方ないので、自爆覚悟で、
中国製の焼きそばを念のため失敗に備えて2種類チョイス。
2個で日本円で150円くらい。日本製なら500円くらいでしたが、、、(いやな予感!)


帰宅後、さっそく試食。
案の定、ゲロまずッ!なんとか、1種類は食べましたが
もう1種類は、とてもだめ。トイレに捨てました。
独特のたれ(ソースのつもり?)が日本人に合わないんです。
味噌みたいなので、日本のイメージのソースではない。

入れるかどうかかなり、迷いましたが
入れないと、味の無い麺だけ食うわけでして、
ベビーラーメンかよの世界になりますから、
仕方なく入れると、ハズレのソースもどきだと致命的になるわけですよ。

あと、まず、いままで気付かなかったですが、
日本製は湯きり口ひとつとっても、よく研究されており熱湯でも
はがれたり、取れたりしません。

中国の有名メーカーの焼きそばは、湯きり口が
濾紙?みたいで、湯きり中にはがれて取れた!
そう、
当然、中身の面が湯と一緒に流れ出ます、、、トホホ。
日本の技術や恐るべし!

結局、翌日、上海事務所のスタッフといっしょに
ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートなどの
日系コンビニに行って、やっと日清のUFOだけがなぜか
どの店にも有ることを確認!
その夜からは、UFOが夕食となった次第、、、

それにしても、とんだ初日でスタートですが、
今回の日貨排斥運動は、ちょっと長期戦かな?
いつまで、続くのか見ものですね。
尖閣が終わるまで、続くでしょうか?
皆さんは、どう思いますか?









●● ハイ!昨夜無事帰国いたしました!

皆さん、ご無沙汰でした。

昨夜、無事上海より帰国しました。
(日付が変わったので、正確には11日の夜に帰国ですが)

今回は、真夏のように暑い広州から
冬の、おまけに大雨が降る関西空港に着きまして
あまりの気温差に体調がイマイチです。

私、根っからの晴れ男なので
現地上海、広州では、8日間、雨無し。
ですから、
帰国時の雨は、通算50回ほどのうちで、
いまだに2,3回くらいです。

今回は、すっかり中国ではグーグルのブログを書けない事を
忘れておりました。
あいにく、 中国とグーグルは当局の検閲行為に関して、
数年前に敵対関係になり、中国ではグーグルが利用できません。

せっかく、持っていったPCも活用できずトホホ、、、

ちょっと、今回は内容が多いので
ハテ、ナニから書いたモンやら、
ホントは、現地で毎日書きたかったのですが。

おまけに約10ヶ月ぶりの中国出張なので
今回は、下痢ピーでもあり
今日から、徐々に書いていきます。
初めての出張者の50%は、中国の油にヤラレテ
下痢ピーになります。

通常、一回行くと免疫がつくので?
半年以内の再出張では、下痢の問題はありません。
ギトギトの、それこそ地溝油(ドブから掬って作った再生油!ゲロッ!)
で揚げたモノでもイケまっせ!

しかし、今回のように1年近くあいてしまうと
完全に体内から中国の油が抜けちゃうんですかね?
初出張者と同じになったらしく、
中国ベテランの私でもやられました~。キツイですよぅ!

とりあえず、今回の最大の目的は
幸運にも達成できました。
それも、運命の出会いともいうべき
ビューティホーでエレガントなレザーと出会ってしまうという
オマケつきでした~!

明日からの
イタリア~ノのオジサンや、イケメンイタ男でいっぱいの
展示会の報告をお楽しみに!

2012/11/03

●● 突然ですが、明日から上海へ。国際皮革展示会へ行きます。

えー、突然ですが、明日から上海へ行くことになりました。

来週、広州でLineaPelle国際皮革展示会があるので
そこへ行くためです。

先日、デュプイやアノネイなどの有名なヨーロッパレザーを
なんとか、購入できたのですが、
最終的には、自分の希望する質感の商品ではなかったので
満足できませんでした。

ところが、有名なリニアペレ国際皮革展示会が
なんと、来週、中国の広州で開催されることを知り
ラッキー!これは、ぜひとも行かねばとなった次第。

実は、このリニアペレ国際皮革展示会と言うのは、
通常、一年に2回、イタリアとフランスでしか開催されないそうです。
ヨーロッパの有名レザーメーカー(タンナーといいます)が
一堂に集まって、多種多様なレザーを見ることができるのです!

でも、いくらなんでも、そのために、イタリアへ行くのも
ちょっと大変だなあ、、、通訳もいるし。
というわけで、あきらめていたら、
まさか、慣れた中国で開催されるとは!
まあ、それだけ、世界の工場が集まっているのが中国ですから
どの業界も、中国を中心に展示会を開催するのは
仕方ないことでしょう。
ホントは、日本でやってくれたら一番良いのですが、、、

どんな素敵なレザーと出会えるかな、、、と
今からとても楽しみです。
希望する質感の実物サンプルも用意したので
なんとしても、
私の中にあるイメージ通りのレザー、、、

1/6ハイヒール、ブーツにドンピシャの品質のレザーを
探してきますよ!!
有名なイタリア、フランスの各メーカーが出展しているので
素敵なレザーが見つかれば、買い付けができます。
そうすれば、今後、ずっと継続して買うことができますから
安心して、ビザールクイーンの商品開発に
使うことができます!

今回の展示会には、
上海には、5年前に設立した子会社があるので
そこのスタッフと一緒に行きます。

台湾のEdation社に行くときは、大阪本社にいる
関さんと一緒に、直接、関空→台湾のコースですが、
今回は、今年の1月に行ったきり、
久しぶりの上海事務所なので、来週前半は上海で
仕事します。
その後、彼女たちと一緒に広州へ移動して
展示会に行きます。

ただ、皆さん、ご存知のように、現在、日中関係は
尖閣問題で緊張関係にありますので、
今の上海はどうかな~と、いう感じです。

実は、以前、2005年ごろでしたか、小泉首相のときに起こった
反日デモのときは運命でしょうか、奇しくも
当日、上海に到着して、それもまた、
なんと、日本領事館の横のホテルだったので
まさしく、反日デモの中に突入、実体験しました。

空港までは、平常どおりでしたがデモの中心に向かうと
異様にデモ学生の群集がおり、
ホテルに着くまで、その群集を掻き分けてタクシーが進みます。
運ちゃんはビビッてしまい、早く日本人の私を
降ろしてバイバイしたそう、、、

もちろん、私自身は当日、デモがあるなんて知りませんから。
このホテルに予約したわけです。
チェックインしたら、さっそくスーツからGパンに着替えて
デモを見に行きました。今から思えば、危険丸出し!

日本領事館にどんどん、ペットボトルやペンキ缶を投げつけています。
報道されたテレビどおりの光景を私は、リアルタイムで目の前で見ました。

でも、テレビでは、あの熱気は伝わりません。
わかりやすく言えば、ロックコンサートなどに行くと
群衆の熱気、あの雰囲気は、一種の集団心理が働きますが
テレビや、DVDなどを見ているだけでは感じることができないですね。
あのときは、殺気立っており、日本語なんかしゃべれば
一発でボコボコにされる危険を、肌で感じました。

実際、デモの真ん中に日本人として居たときは
やはり、俺は日本人なんだ、外国に行って自分を守ってくれるのは
やはり、日の丸の国旗しかないんだと痛感しました。
日本に引っ込んでいて、君が代、日の丸がどうのこうのという人は、
実際に、海外に出てこのような場に置かれたときに、
どんなに、日の丸が頼りに感じるか、わかるでしょう。

その夜、部屋から見ていると、高速下の6車線くらいある通りに
ずらりと、何十台ものバスが並んでデモ学生を収容して撤収しました。
上海の中心には、大阪環状線、東京首都高速みたいに、
デカイ延安高速が走っています。その高速沿いに上海日本領事館があります。
このあたりは、日系企業、駐在居住者の多い日本ムラでもあります。

何十台ものバスを見ながら、
ああ、そういうことか、、、と、わかりました。

つまり、地方から学生を集めてデモ活動させていたわけです。
実際の、上海市民はそれを眺めていただけ、、、
深夜遅くまで、近所の日本料理屋が集まっている一角は
破壊された後片付けをしていましたね。

今回、まったく同じことがまた起こったわけです。
結局、今回も私が経験したときのように
それも、より過激になって。

自分たちの権益を守るために、国内の不満を日本に向けるために
国民にウソを教え込んで洗脳する中国共産党は大嫌いです。
本当に民主化されたら、良い国になると思うのですが
それは、いったい、いつになることやら、、、

まあ、ちょっぴり複雑な気持ちで、今回は出発ですが、
素敵なヨーロピアンレザーと出会えることを期待して!

行ってきますぜ、ダンナ!





2012/11/02

●● 解決法やっと見つけました!ハイヒールのスパイク穴

先週はCAM切削機のツール刃が折れたので
とにかく、
切削するというアプローチを捨て
ふと、思いついたのがレーザー切断でした。

CAMでは、ドリル刃の回転熱で溶けますが、
こちらもレーザー照射で燃やすわけですから
その熱でABS樹脂は溶けます。

しか~し!
CAM切削と違い、レーザーでは細かいコントロールが可能ですから
同じ一点に長時間集中照射しなければ
つまり、
溶けだす前に、照射を止めればいいじゃん!

おお、そうか。と、気付いた次第でして、、、

レーザーの長所は、CAM切削同様、
正確な位置に、正確なスパイク穴を開けられます。
また、CAM切削のように、
ドリルツール刃の物理的な直径寸法に制約を受ける
必要がありません。

ABS樹脂の場合、ツール刃では、やはり1mmが限界です。
0.5mmになれば、ちょっとした衝撃で簡単に折れます。
すると、1万円近い金額がパァになります、、、ToT
いっぽう、レーザーは光線ですから、
0.01mmくらいでも可能なので、非常に有利です。

あとは、照射熱により溶けるという問題を
どう解決するかですが、これは、もう実際の材料を使って
実戦テストして、試行錯誤するしかありません。

さっそく、今週初めに開始。
ハイヒールの踵に開けるスパイク穴は、
結局、タテヨコ0.3mmX2mmで、深さを2.5mmとしました。

これを実現する加工方法を試行錯誤した結果、
うひょひょ~!
かなり、手間はかかりますが、成功しました。

一回の照射回数を20回くらいにし、
溶ける手前で停止、冷却、また照射という1工程サイクルを
20セット繰り返すと成功することがわかりました。
20回繰り返すと、だいたい2.5mmまでの深さに掘ることができます。

だからといって、
早く済ますために、照射回数を増やしたり、
照射パワーを上げると、逆に過熱して溶け出してしまいます。
じつに、厄介なのですが、
仕方ありません。急がば回れです。

加工方法は、これで解決したので
あとは、ある程度量産する以上、
すべてのハイヒールの踵パーツのスパイク穴が
同じ位置になるように、正確な位置合わせ用の冶具を
作らねばなりません。

これは、CAM切削で作る必要があります。
ハイヒールの踵パーツの原形は3DCGのモデルデータですから、
これをまあ、5足分くらい横並びにセットした冶具を作れば、
ちょうど、他のパーツを照射している間に
先に照射が済んだパーツを冷却する時間が稼げるので良いですね。

イメージとしては、角材みたいな冶具に
5個横並びにハイヒールの踵をはめこみ、
レーザーの原点に角材冶具の角を合わせて置くことで
全てのパーツのX,Yの位置が固定されますから
確実に、同じ位置にスパイク穴を開けることが出来るわけです。

てなわけで、今週は、ずっとまた自宅へ帰ってから
夜、3DCGで冶具作りをしていました。

そのかわり、今週後半の昼間は、レース刺繍の製作テストと
ストッキング製作用に先月買ったオーバーロックミシンの
改造をしていました。

レース刺繍は、先週作ったホットスタッフボディの
トルソーボディを使って、肩ヒモタイプの
クラシックなブラジャーを作る以上は、
やはり、レースのついたブラが欲しいでしょう? 
違います?  (私はとても欲しいデスガ、、、)

でも、1/6サイズのブラに合った美しいレースなんて
市販されてませんね。
無いのだったら、自分で作ってしまえ!、、が
ビザールクイーンのポリシーですから
最適なデザインになるように、刺繍ソフトの
柄データの作成方法に試行錯誤してるわけです。

これまた、データを作成したら、実際に刺繍して
その結果の出来不出来で、再度、データ修正するということの繰り返しで
忍耐のいる作業です。

もひとつは、ストッキングの開発。
USAのランジェリーメーカーの透ける素材を
使った美セクシーなシアーストッキングも
長らく売り切れ状態でした。

いやナニ、、、決して放置してるわけではないんでして。
最大の欠点であった、伝線しやすいというマイナス面での
繊細さを克服するための方法を模索していたわけです。

今回、ハイヒールが実用化されると
どうしても、ストッキングは必須アイテムとなりますから
並行して、実用化のメドを立てなければいけません。

数年前に、弊社工場にある工業用のオーバーロックミシンを
保守技術係に、改造してもらったのですが
どうしても2.5mmほどの縫い幅になります。
これでは、セクシーなシームストッキングにはならないので
断念した経緯があります。

ところが、最近、家庭用のオーバーロックミシンだと
意外とデフォルトで2mmの縫い幅が可能だと知り
こいつを改造すれば、1.5mm~1.2mmくらいまで
細くすることができるのでは?

というわけで、これまたマイクロボール盤で
ミシンパーツを0.3mmくらいまで2日かけて慎重に削り
テストしたら約1.8mmまでになったので
これで、機械的な部分はもう限界と判断し
あとは、各種、縫い糸の素材を研究することで
やっと1.5mmを実現!

これで、耐久性のあるシームストッキングが
お届けできるようになりましたぜ、ダンナ!