2012/11/18

●● 欲しいレザーがいっぱい!Linea Pelle Asia皮革展示会

さて、タクシーを降りて展示会場へ。
パッと見は、予想よりもコンパクトな感じ。





中へ入ると、まずオフィシャルカタログをもらって
出展会社を調べます。
目当ての有名タンナーのデュプイ、アノネイ、インカスを
チェック。

おお、さすがにキッチリ参加してますね。
アンティバは残念ながら無し。
あとは、私も詳しく知らないのですが、
イタリア、フランス、ドイツから多くのタンナーが
60社ほど出展しています。70%はイタリアみたいです。



ちょうど、コレくらいが見て回るにはいいのではないかと
思います。一日半を予定しており、
初日の今日は、下見に半日を割いて、
実際の商談は明日の予定です。

とりあえず、端から順に見ていくことにして
おもしろそうなレザーを見つけたら
その会社ブースをチェックマークをつけることにします。

クロコやリザード、バイソンなどのエキゾチックレザー専門の
会社もあれば、ラムのみ、あるいは、一番多いのは
やはり、牛革専門がほとんどです。いろいろ欲しいレザーがいっぱい!

ただ、初日なんですが、それほど人で混んでいないのは?
やはり、高価なヨーロピアンレザーのため、
中国の生産会社でも、あまりニーズがないのかな?
より、安い中国産のレザーでないと
大量生産の中国では、向かないのかな?
出展会社の社員のヨーロッパ人は多いですが、
肝心のバイヤーと思われる中国人はそれほど多くない。

各ブース共に、ちょっとヒマそう、、、
それぞれのブースには、壁一面に
サンプルレザーを吊り下げているので
どんな風合いか、厚さや、柔らかさ、表面のシボ具合など
実際にさわってチェックできます。

結局、一周したら、もう終了時間のの5時前に。
初日は、これで引き上げ、ホテルで明日の商談計画を
立てました。

まずは、1/6ハイヒール用に持ってきた
インカス、アンティバのサンプルレザーと同じものを
探すのが、今回の目的です。
だから、朝一番に、インカス社に行って
もし、同じものが生産終了、廃番などで同じ素材が無ければ
デュプイ、アノネイと順に探し回らなければなりません。

翌日は、さらに暑くなり、28度くらい、、、真夏ですね。
まずは、インカス社へ直行!
さっそく、イタリアーノのオジサンに
サンプルレザーを見せて、これと同じものありますか?
と、尋ねると(お互い、ネイティブじゃないのでテキトーな
英語でも通じます ^o^)

INCAS社(インカス社)の出展ブースです。


これこれ、と教えてくれました。
おお!まさにドンピシャ!表の甲革に予定していた
あの、きめ細かい質感どおり!
日本で購入した、デュプイ、アノネイのカーフとは
全く違う、しなやかさです。

それじゃ、これはどーよ?と、ばかりに
靴底用のアウトソールの半艶仕上げの
非常に微妙なレザーも、一目見るなり
ああ、これがそうだと該当するレザーサンプルを
案内してくれました。

おお、確かにこれまたドンピシャ、すごいわ。

てなわけで、予想外にトントン拍子に話が進み
あとは、発注ロットや単価、輸出に関する実務レベルの話に
なったので、お互い中国人の通訳に任せて商談です。
インカス社の中国人社員は英語と中国語。
私のスタッフは日本語と中国語。
まあ、伊→英→中→●←中←日という
複雑な国際会議ですなあ。

その間、周りを見ていると、インカス社はどうやら、
カーフでもより高級なベビーカーフという皮革が専門のようで
大きさが、以前購入した、デュプイやアノネイの2m以上あるレザーと違って
1.2~1.5mくらいのサンプルが多い。まあ、生まれたてのベビーカーフなんだから
そりゃ肌理がこまかいですわね。

まあ、なんとか、商談もうまくいって、帰り際に
もう一度、見せてもらっていると、
展示ブースのホント、片隅に、
まったくの直感で凄くビューティホーなレザーがあるのを発見!

触ってみると、”えっ!これはラム?”というくらいの
しなやかで、上品で、そう、ちょうど今、クラシコ美ジャケットで
使用しているようなギリシャ手染めラムと匹敵する質感です。
これは、見過ごすことはできません。

さっそく、このレザーについてスタッフに聞いて貰うと
”よく、わかりましたね。これは、シャネルとエルメスに供給している
レザーです”とか、、、
値段もさすがに、倍くらいしましたが、これはぜひとも
使いたい。これで、ジャケットやスカートを作ったら
めちゃくちゃ贅沢なものができる!と決断しまして
追加で購入を決めました。

こんな高い高級レザーは中国人は買わないだろうということで
ブースの片隅に吊るしていたそうデス、、、

てなわけで、まったく予想もしなかった
超高級レザーをおまけで買い付けることができました!
結局、気がつくともうお昼。最後に、記念写真を撮って
別れました。営業部長のGianlucaさんは、
イタリアのおじさんのイメージそのものでした。
上海スタッフの陳さん、私、李さん、インカス社の営業部長のGianlucaさん


今回の出張の予定通り、絶対探し出す目的のレザーも2点とも
インカス社でドンピシャのものを見つけることができ、
運命の出会いともいうべき素晴らしいレザーも
見つけることができました。自分の気に入った欲しいレザーを
直接イタリアのメーカーから輸入買い付けできるとは
信じられませんね。品質も安心、インカス社は、100%イタリア生産とのこと。
保証つきです。ヨーロッパの有名ブランドにレザーを供給している名門の
レザー皮革メーカーです。どんなビザールクイーン製品ができるか
楽しみですね。

さて、さすがに、これらの買い付けで今回の予算は使い切ったので
他のレザーの買い付けは断念。とりあえず、
見て回って、おもしろそうなレザーをチェックするだけで
具体的な商談はまた、次回の展示会にすることに。
今回は、1/6ブーツ、ハイヒール用のレザーを見つけることが
目的でしたから簡単でした。

でも、次回は、おもしろそうなレザー探しになるので、
1軒ずつ、見て行ってつぶす必要があるので
かなり時間がかかりそうです。でも、さすがは
イタリア、加工されたレザーの技術はすごい。
次回のLineapelleAsia もぜひ、来たいですね。