2013/12/21

●● 正真正銘のエジプトのナイルクロコダイルが実現!

  先月、広州国際皮革展示会で
中国人の女性スタッフにハナであしらわれた
1/6スケール用のナイルクロコダイルですが、
帰国後、直接社長に掛け合って
粘り強く交渉した結果、1ヶ月がかりでようやくゲットできましたぁ!

  本来、クロコダイルのようなワニ革というのは
腹幅が価格を決める単位です。
通常、バッグなどに使いやすいように広ければ広いほど
売れるので30~40cmのものが一般的な世界です。

  それがアタリマエのクロコダイルレザーの世界で、
無謀にも”何とか、10~15cmのクロコをくれ~!”
と言うわけですから、
”アホか!?”、と言われても当然ですね。

  しかし、日本で入手できる市販品は
25cmぐらいが限界です。これ以下は、販売されていません。
でも、この大きさでは、ウロコなどの模様が
大きすぎてとても、1/6スケールでは使用できません。
試作した結果、どうしても10~15cmくらいがベストなのです。

広州観光では、有名なレストランがココ、広州酒家。味はマアマア。上海の方がイイかも。とにかく、胡椒激辛の麻婆豆腐には流石の私も降参!

こちらも有名な海鮮レストランの食材選択コーナーの図。この店は良い(店名忘れマシタ、、、)右下は旬のカニ、水槽には正体不明の巨大魚、中央はなんとワニじゃん!

どうやらこれは、近所のワニくん。クロコダイルではありません、きっと。看板にはクロコダイルと書いてるけどニセでしょ。50g単位で15元(約200円)と書いてマス。次回は、一度ワニを注文してみますね。結構いけるかも、、、


  まあ、この会社は、親日国家であるトルコの会社で
あったことと、こういうエキゾチックレザー
(ワニ、ヘビ、トカゲ、ダチョウなど)の
専門のレザー会社だったことから、
今回の無理な要求に応えてくれたんだと思いマス。

  初めは、カイマンワニでどうよ?
安いアルヨ (中国人かッ!
と、言われましたが拒否。
カイマンワニは、どうもチープでおまけに革が固いのです。
どうせワニを使うなら、最高峰のクロコダイル、
それも、貴重なナイル産でしょ!

  だから、駄目元で食い下がります。
何度も、英語のメールでのやり取りの末、
(結構、お互いエエ加減な英文でも通じマス、ホント)
相手が折れて、何とか13~17cmで双方が妥協して
交渉がまとまりました。

  あの無骨な質感を持った本物の
ナイルクロコダイルを1/6スケールの世界で
レザーウェアやアクセサリーなどに使った商品を
開発、提供できるなんてワクワクします~!
世界の一流の素材を使った魅力的なレザーアイテムを
皆さんにお届けして、喜んでいただけるように
ビザールクイーンは頑張りますよ~!

  

  

2013/12/07

●● Edation社の新工場訪問。HOTSTAFF の新製品を見てきました!

   今週の3日に出発して、一昨日の木曜日に無事帰国しました。
台湾は今回で4回目です。
向こうは25度近くあり、13度しかない大阪の早朝の服装では暑い!
(革ジャン着てますから、、、)

   先月の広州国際レザー展示会の中国出張では
晴れ男の私には珍しく 、ほぼ毎日、雨にたたられるという
初体験でしたが、逆に、必ず雨に降られる台湾出張では
今回、3日とも全て快晴という初体験をしました。

   初日は昼過ぎに到着してから、午後すべてを
新しく知り合ったヘッド作家の方との商談。夜は、台湾名物の
夜市で、唯一行きもらしていた士林で屋台を食べ歩きです。
さすがにこの夜市は日本の観光客が多く、あちこちで日本語が
聞こえます。台湾では、いたるところで親日の雰囲気を
感じることができるので、嬉しくなります。

   さて、翌日は、10時に商談のためEdation社の新しい工場へ。
10月に古い工場から引越したばかりで、10分ほど西に離れた所に
あります。大阪で言えば、東大阪の町工場が密集している感じの
ところにありました。まわりには、鉄工所などの小さい町工場が
たくさんあります。

新しいEdation社の工場。3階建てで住宅兼作業場として使用。手前は社長さんのRV車。

  3階建ての住宅兼作業場としての工場社屋です。以前は、自宅から
離れており、通勤が不便だったので、これからは、いつでも、仕事ができるので
大変楽になったそうです。遅くまで仕事しても、上階が自宅なのですから
気持ちも楽でしょうね。そのあたりは、同じ開発作業をしているものとして
共感できます。



こちらは、以前のトーフ屋さんみたいな佇まいだった旧工場。1階だけの社屋です。
工場内は残念ながら撮影禁止なので、説明だけになってしまいますが
入り口のドアを開けると、30mほどの細長の敷地で手前半分が事務所的な仕様で
奥半分が検査場と型流し用の作業場です。旧工場の1.5倍くらいですかね。
事務所エリアには、入り口横にソファが置かれ、商談スペースが用意されたので
便利になりました。次に、パソコンデスクが2台ブースで仕切られています。

  作業は、奥さんとパートの女性が検品、補修、装飾、梱包作業を
2人で行なっています。シリコン成型作業を社長さんが一人で行なうので
結局、3人体制です。まあ、一番儲かる時期の会社形態ですね。
嘗て、私どもインフォマックスも創業時の40年前にはこんな感じでした。

  作業場には、ホットスタッフの新ボディがずらりと吊り下げられており
検査、補修を待っています。中国、台湾では、正月が来年の1月末
(旧暦のため、旧正月といいます)なので、おそらく
1月はじめに出荷、1月後半の旧正月前に中国ブローカーは
販売を開始するでしょう。日本でも、その頃にはネット販売が
始まると思いマス。

  さて、皆さんお待ちかねの新ボディですが
さっそく、社長さんからどこが変わったのか、説明を
受けながら、見せてもらいました。

  まあ、結論から言えば、マイナーチェンジの感じ。
具体的には、メルマガで説明させていただきますが、
ほぼ、前作で完成されているので、Phicenのように
極端なボディ形状の変更はありません。
従来のボディ形状の不満な部分を改善したものです。

  
  ただ、ちょっと、今回の新ボディでは私どもの見解と
Edation社の社長さんとの意見の相違があり
かなり、激論になりました!

  これは、女性美を追求する上で、
リアルという概念の捉え方に関して
現実主義でいくか、理想主義でいくかの問題であり、
その結果が実際のボディ形状に大きく反映されてしまったのです。

  したがって、中国ブローカーのように何でもいいから、
ただ、売って儲かればいいやという立場なら
気にならないでしょうが、ビザールクイーンのように
究極の美を追求する趣味の世界、マニアックな立場からすると
今回の新ボディの形状はとても、受け入れがたいモノです。

  私は、自分が納得できないものを、お客様に
売りつけたくないのです。自分が惚れた素晴らしい商品だけを、
趣味を共にするお客様にも提供させていただくことで、
1/6フィギュア趣味の喜びを分かち合いたいのです。

  
  最終的に、双方の見解は合意に至らず、
お互いの信念を尊重しあい、お互いが
それぞれのリアルな美を追求することになりました。

  私自身の理想の女性美を追求するには
どうやら、正真正銘のビザールクイーンオリジナルボディを
私がモデリングしたうえで、Edation社にビザールクイーンカスタム版として
製作発注して、当店で販売するしかないようですなあ、、、、