2013/01/21

●● 年末からずっと、HOTSTAFFボディのCGモデル作業に苦戦してます!

   遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
今年もビザールクイーンをよろしくお願いします。

   さて、1月は7日の仕事始めに始まり、
新年のあいさつ回りやら、新年の各種行事など、
本業に関して、東京や名古屋各地の得意先回りに
あちこち飛び回って忙しい日々でした。

   たぶん、皆さんも同じだったと思います。
今週になって、やっとひと段落しまして
少しは落ち着いて開発作業に入れるかな、、、

   でも、気づけばもう20日ですから、
すでに、正月気分は吹っ飛んで、正月独特の
ゆっくりと時間が流れるあの感じもはるか遠いことのように思えます。

   一方、家に帰ってからは今まで何をしていたか、と言うとですね、
年末から昨日までずっと、毎日、HOTSTAFFボディの
CGモデリングデータの作成作業に苦闘しておりました。

   以前、お話した3次元上で衣服のデザイン作成、着付け、
裁断パターンデータを作成するソフトは予定通り
年末に入りまして無事、インストールもでき動作テストも完了しました。

   そこで、いよいよ、実戦用にEdation社の
HOTSTAFFボディのレザーウェアを作るわけですが、
そのためには、HOTSTAFFボディの3次元CG形状データを
用意しなければなりません。

   用意すると言ったって、そんなもんどこにも売ってない!
メーカーのEdation社の社長さんも持ってない、、、
そう、だから、自作するしかないわけですよ!

   この3次元の仮想空間に置いたHOTSTAFFの自作CGモデルに
3次元CGのレザーウェアを着せて、そのデザイン検証と、
実際に縫製するための裁断パターンを自動的に出力させるのが目的です。
これにより、試作する時間と手間が大幅に減るわけです。
だから、HOTSTAFFの実寸通りに形状データを作る必要があります。

   ところが、予想以上に、これが実に困難な作業でして
年末の12/30からスタートして、正月中~成人式の3連休をはさんで
もうすでに、何時間費やしてるかな、、、いやになるけど
100時間は軽く超えてますねぇ、、、トホホ。

   一番の理由は、ボディがシリコンゴムのため、
接触式の3次元スキャナーが使えず合成作業に苦労してるからです。
このタイプのスキャナーは形状検知のために
針が物体の上をなぞる方式なので正確にデータを取得できます。

   ところが、困ったことに、シリコンゴム素材ではブヨブヨして不安定なため
形状を検知できないのです、、、

   しかたないので、レーザースキャン方式の
3次元スキャナーを使いましたが、
こちらは、どうしてもレーザー光線の反射具合で
物体形状が凸凹に荒れるので、パーツ合成時に
ずれる場合が多く、後加工が大変なんです。

   経験上、特にフィギュアのように不定形の物体は
一般の工業製品に較べると、合成加工が難しいです。

   具体的には、前後左右の4面だけでは、脇の下や股下などの部分が
うまくスキャンできず、斜めからも含めて多面撮りせざるを得ないのですが
そうすればするほど合成作業が増え、
おまけに合成時の誤差も増えるので加工作業に時間がかかるのです。

   作業の流れは、
① 3次元スキャンして生データを取得する。
② 合成専用ソフトで各方向からスキャンしたデータを
  一つの形状データになるよう正確に合成する。
③ 穴、ズレ、形状について後加工修正する。

   この最後の③工程がもっとも難関で、各種3DCGソフトを駆使して
作業するのですが、スキャンデータというのは膨大な形状座標点の
集まりなので、マウスで1点ずつ座標点をチクチク移動させる作業に
忍耐あるのみ!時間と根気の要る作業です、、、
ある程度まで進むと、オリジナルのボディ形状データと比較して
実物通りか誤差をチェックするという作業の繰り返しです。

   昨日20日の時点でやっと上半身とヒップ周りが終わりましたので
残る、下半身の修正で、あと、もう一週間ぐらいはかかりそうですねぇ、、
まあ、これが無いと3次元ドレスシミュレーションソフトを
利用できないので、一日も早く完成させるしかないです。
頑張ります!