2012/09/22

●● ハイヒール製作用の冶具を作成中!

素材は、あと靴底(アウトソール)を残して
すべて決定できました。
靴底については、来週、直接レザーショップへ
行って、最後の詰めをします。

万一、良いものが無ければ、とりあえず
時間切れなので、今、手持ちのレザーを
使って、いけるとこまで製作しようと思います。

そのかわり、手持ち分が無くなった時点で
別素材に切り替えなければなりません。

メインのラムレザーは、一生分は ^o^
確保していますが、
ハイヒール用のレザーは多種類にわたるため
ずっと、末永く入手できるものを
メイン素材として確保する必要があります。

でないと、スポットの素材を使うと
毎回、売切れたら、オワリの少数限定販売になるので
多くの方にご提供できなくなり、困ります。

なにぶん、質感に拘るので、
自分が納得できる素材と出会うのが
難しいです、、、

ラムレザーでさえ、
今の最終素材にたどり着くまでに
5年はかかっていますから。

さて、その間に、試作時に
こんな冶具があれば、便利なのに、、、
と、気付いた点が多々あったので
久しぶりに、CAMで切削加工しました。

まずは、少しでも作業効率を良くするため
靴底を貼るための冶具を追加で製作しました。
これは、糊が乾くのを待っている間に、
別のハイヒールの靴底を貼る作業ができるようにして
時間を節約したいからです。

結局、靴作りはハンドメイドの手作り作業になるため
どうしても、時間がかかります。
また、糊付け作業も乾くまで時間が必要ですから
良い、ハイヒールを作るには、
気長に根気良く作業するしかないですネエ、、、

切削加工が完了した直後のCAM切削風景。定番のローランドDG社のMDX40A改です。ローランドは、音楽から切削加工まで手がける不思議な会社です!

これは、靴底を貼るための冶具。ホットスタッフの足サイズに修正した専用のハイヒール木型となります。

あと、試作中に、あればいいなあ、と気付いた冶具として、
つま先と踵の形をしつけるための冶具。
靴底用の冶具では、靴底を上にすることで
貼る作業をしやすいように設計しているので、
これを流用した作業方法では、非常にやりにくかったんです。

そこで、靴底をひっくりかえさずに
通常のカタチにした冶具を急いで3DのCGモデリングで
作成し、CAM切削で製作しました。
コレだと、普通に上から踵や爪先の形を
美しくしつけることが容易になります。

左が、新たに作った爪先、踵のしつけ用冶具。右は、従来の靴底の貼り付け用冶具。うしろは、カルバンクラインの美しいハイヒール!
あと、もう2点ほど作りたい冶具があるので
週末に3Dでモデリングして、来週、切削加工します~。