2012/09/16

●● ハイヒールの素材選定、あともう少し!

ハイヒールに関しては、
今週、ずっと使用するレザー皮革の素材選定で
たいへんでした。

なんとか、レザーサンプルの中から
選んだ素材を発注し、週末にギリギリ届いたので
さっそく、裁断、漉き加工、金箔テストと
突貫作業でした。

先週、いろいろ検討した結果、
コレならいけるかもと選んだ5cm角のサンプルを
レザー会社に、30種類くらい(もちろん有償!)発注し、
今週初めに到着。

さっそく、1/6サイズのハイヒールに合わせて
サンプルの素材の質感を吟味して、結局
靴の中敷にイケルかもと選んだのが
有名な栃木レザー製のワイルドレザー。

栃木レザーといえば、牛革の世界では有名な
メーカーです。


それが、なんとか休み前にギリギリ到着したので
さっそく、広げて表面チェック。
牛1頭分ありますからね!
2m近くになります。

でも、普段専門の子羊のラムレザーと違って
やはり大人の成牛なんで、表面の(専門語で銀面といいます。)
荒れが多いです。1/1ではワイルドな質感で使える部分も多いでしょうが

ビザールクイーンとしては、
1/6の嗜好趣味品であり、実用品ではないので、
とにかく皮革の品質が命です。


だから、使えそうなところと、傷や荒れが多く
使えないところを初めに大胆にカットします。
結局、最もキズの無い美しい銀面の部分は
1mぐらいになりました、、、(涙)
半分はボツですか。まあ、個体差なのか、
このワイルドレザーというのはこういうモノなのか、、、
次回の発注でわかるでしょう。

いずれにせよ、天然レザー皮革の世界では
キズがあってこそ、天然素材。これがアタリマエの世界です。
それがいやなら、人工のフェイク合成レザーにしな!
と、イタリア人なら言うでしょうなあ、、、

さて、このレザーは、もともと、
サンプルで、5mm厚!くらいあるので、
さすがに、これは、事前に2mmまで全体を漉くように
依頼しました。硬いので5mmもあれば
鉄板みたいだから、取り回せませんので、、、




さすがに栃木レザー製のワイルドレザーだけあって、荒れ方もワイルドだわ!ボツった部分を大胆にカット。これは、すべてボツにした部分です。
基本的に、これらのレザーはハーレーなどの
ハードなそれこそ、ワイルドな
バイカーアイテムなんぞに使われます。
バッグやポーチなんかですね。

同じ、牛革でも、表革に使う予定のロイヤルカーフなどとは
まったく、違いまして、銀面の肌理の細かさやしなやかさが
ありません。ある意味、これらの素材の違いを楽しんでいただける
のではないかと思います。
この辺は、リアルレザーならではの愉しみ方でしょうね。
やはり、趣味の世界なのですから、ゆっくり楽しみながら贅沢な時間を
過ごしたいものです。

さっそく、この極上レザーを0.6mmに漉き加工します。
コレ以下でもコレ以上でもダメです。
この素材には、この厚みがベストです。

そうして漉き上がったパーツを
今度は、金箔押しのテストにかけます。
どんな温度で、どのくらい圧をかければ
一番ベストな金箔が押せるか、、、
これまた、手間のかかる作業です。

ベストな温度、圧の強さと圧力をかける時間を探すためにテストをします。不適切だとキレイに金箔が押せません。

中敷には、通常、靴のデザイナーブランドが
金箔などで押されていますね。
やはり、コレが無いとイケテナイので
ビザールクイーンの金箔を押したいわけですよ~!

それがあると、イケてるハイヒールになるわけです。
それが、
コ・レ・ダ

とりあえず、金箔の位置決めの検証をするために試作でボツったテキトーなハイヒールに敷いてみた中敷。左はちょっと高すぎ?右は、1mm下げてみたもの。右の方が自然かな?

表革の肌理の細かい上品なロイヤルカーフに対し
ちょっとギラツキのあるワイルドカーフで
メリハリをつけたハイヒールの中敷。
このように、眺めているだけで、各パーツの
素材感も楽しめます!

ビザールクイーンの金箔ロゴが入るだけで
イケてるハイヒールになりました。
実物を目の前にして見ていると、
時間が過ぎるのを忘れてしまいます!

もちろん、ハイヒールだけを愛でるのもいいですが、
これがホットスタッフボディに
しっかり履かせることができるのですから
たまりませんゼ、ダンナ!