2012/09/06

●● イケてるハイヒールができましたぜ、ダンナ!

あれから、ずっと6インチハイヒールに
集中して開発を続け、
やっと!!
出来上がった、イケてるハイヒールが、

コ・レ・ダ!!




実に、試作20号めで、やっと、パターンが見つかり
エッジの効いた、エレガントでセクシーな
ハイヒールになりました、、、

こちらは、前回のブログ写真5号との比較。シルエットの違いがハッキリ!

前回のブログの写真で、
いったいどこが問題あるの?
と、思われた方も多かったでしょうが、
比較写真をご覧いただけば
一目瞭然ですね。
ハイヒールを作るのは簡単ですが、
美しくてエレガントなハイヒールを作るのは
デザインセンスが問われるので、ホントに難しいです、、、

24日時点の試作5号では、
すでに、頭の中にこの20号のイメージがはっきり
浮かんでいたのです。

ただ、
それを実現化するための具体的な
裁断パターンを見つけるまでが大変!
約2週間、試行錯誤を続け、奮闘努力したわけです。
その、軌跡が

コ・レ・ダ!!


試作1号から18号まで!

特に、甲からサイドにかけての
シャープなエッジラインを見つけるために
1mmきざみで修正、試作の繰り返しでした。

最終的には、尖ったヒールの先につながる
ラインをエレガントにするために、全体に
絞り込んで、さらに1mmだけ延長しました。
ところが、このために靴底のパーツの型も
当然、修正するハメに!

だから、上記の写真では、靴底が1mmほど
足らないでしょ!つま先だけが飛び出してるのが
お分かりいただけるでしょう。
靴底パーツの修正出来しだい、
ピッタリあった美しいエレガントなハイヒールに
なるでしょう。
こんなセクシーな1/6ハイヒールに踏まれたい、、、

なァ~んて、考えちゃダメですぜ、ダンナ!


加えて、もうひとつの苦労が
踵の処理。
6インチのハイヒールの場合、
どうしても踵で、縫合しなければなりませんが
厚いカーフレザーをどう縫製処理するか
ホントに試行錯誤しましたね。

単純に縫い合わせると、レザーが
2重、3重に重なるので、ごわついて
ホットスタッフの踵が入りません。
何度も投げ出しては、気を取り直して
新しい縫製方法を試すうちに、
結局、18号まで試作していました、、、

現在の20号では、やっと
解決方法を見つけ実用化のメドがつきました。
答えは、まったく予想もしなかった単純な製作方法でした、、、トホホ。

そうして、縫製の各問題点が片付いたので
今、やっていることは、ハイヒールの
各パーツの素材選択です。

当初、1/1世界同様のパーツ素材を使うつもりだったのですが、
実際にやってみると、素材によっては
1/6スケールに似合わないものがあります。

1/1での皮革の肌理が粗いために、
そのまま、1/6スケールのハイヒールに使用すると
違和感がでるのです。

まあ、アタリマエなわけですが、、、

そこで、このパーツ素材は1/6に縮小したとき、
こういう感じになるだろうと、
見た目が自然になるような、感じの似た皮革素材を
探しているのです。

プロの靴職人さんの世界では、
たくさんのパーツを使われますが、
1/6ハイヒールでは、
甲表革、内貼り革、中敷、金箔用ロゴ用の上敷、
底ソールの5種類が最低必要と思います。

甲表革は、イタリア、ドイツ、フランスなどの
ロイヤルカーフでキマリですが、
他のパーツについては、見た目が
それらしくなるように、近いレザーを探さなければ
なりません。

ラムレザーは、すでに研究したので
だいたい、知り尽くしていますが、
カーフレザーなど、牛革の世界は、
種類が実に多いので大変です。

上品なロイヤルカーフの表革素材に合うような
バランスの取れたレザーを組み合わせないと
いけませんから、う~ん、
来週は、各種レザー素材をいろいろ組み合わせた試作品を
作る必要がありますね、、、

あと、試作25号くらいは、
軽くいきそうですが、、、
なんとか、今月、発売できるように頑張ります!