2012/02/07

●● やっぱり金箔用の版を作り直すことに!

今週から、中国は新年明けの仕事を本格的に始めたようです。
さっそく、上海の金箔会社のオヤジさんが送ってくれた金箔を
使ってみました。

でも、やっぱり、ラインの太さには関係ないみたいです。
どうしても、レザーに食い込むぶんだけ
太くなります。

しかたないので、結局、元データのデザインを
細く修正することにしました。
一番、目立つのはビザールクイーンのロゴマークで
クイーンの外周の楕円形のラインです。

この手のデータは、アドビ社のイラストレーターが
日本でも中国でも業界標準です。
個人的には、キライなソフトなのですが、
仕方ありません。
このソフトは、印刷~製造(繊維~金属まで)まで
牛耳っている感があります。
非常に使いづらいソフトです(と、私は思う)

もともとアップル用のソフトでPC普及初期(1985年~)に
ろくなデザインソフトが無い時代に一気に
シェアを押さえました。ちょうど、私と同世代の人が
若い頃に使い始めましたのがスタートです。


このため、今、ちょうど年齢的に55歳前後ですから
彼らは各企業で部長クラス~の偉い立場にたっているはずです。
個人なら、有名アーティストやデザイン事務所の所長さんにね。
つまり、エライさんの彼らが他のソフトを使わないから
結局、コイツが業界標準になってしまった。
若い人は、それに従うしかない、、、
気の毒ですわ。

実際、多くのソフトを使いましたが
2Dドロー系のソフトでは、まだコーラルドローなんかのほうが
マシな気がします。イラレは点を選択し、動かすのがいまだに
不安定。誤作動が多くイラつきます。
バージョンによって、印刷が不安定なのも困る。
レザーを裁断するレーザー機も印刷プリンタと同じ原理なので
レーザー裁断機のメーカーも、ドローを推奨しています。
しかしながら、生産、印刷などの場合、ほとんどの場合
相手がイラレのAiフォーマットで
データを要求してくるから、しかたなく、データ作成するために
使わざるを得ない。こと、ものづくりに関しては
苦々しいですが、仕方無いのが現状です。
(唯一の例外として、エッチングパーツの製作を依頼するときの
データだけは、コーラルドローで要求されました)

おまけに、一番頭にくるのが、もう、ご存知かもしれませんが
アドビという会社は、今年から1バージョン手前からしか
バージョンアップを認めないというセコイ方針に変えると宣言しました。
このため、今CS5を持っている人だけが、次の新バージョンのCS6に
アップグレードでき、CS4より以前のバージョンを使っている人は
定価で!買わなければなりません。
つまり、それがいやなら全員に新バージョンを毎年バージョンアップで
買えと強制しているのと同じです。
普通、買うだけのメリットが無いバージョンアップの場合、
パスしますよね。1~2年してからが普通でしょう。
(毎年、アップするなんてよほどマニアで無い限り)。

フォトショップやイラストレータやアフターエフェクトやらで
デザイン、映像、写真と言う分野を圧倒的に押さえた支配者的な
傲慢な態度に、最近、怒りを覚えます。

ああ、ずいぶん話がそれました。
金箔用の版データの修正の話でした。
現在のデータを調べると、
0.09mmの太さです。
恐らく、これがレザーに食い込んで
実質0.3mmくらいになっているのではと思います。
そこで、0.05mmにして(彫れるかどうか知りませんが、、)
実質0.15mmくらいになるんじゃないかと
もくろんだワケです。

文字も一回り細くして、昨日、メールに
添付した上で、上海のオヤジに送りました。
さっそく、急いで作ると返事が来て
中国人にしては、エラいマメなオヤジだなあと
ちょっぴり、見直しました。

さて、あんな細いデータですが、
彫れるんでしょうかね?
これが、うまくいけば試作に着手できるんですが、、
どうなるかな?