2012/02/15

●● 2回目金箔版届きましたが、、、

昨日、2回目の修正版が届きました。
さっそく、金箔押しテストしてみたら、
ビザールクイーンのロゴのクイーンを囲む
楕円形の線は、極細に、(よくまあ、ここまで細く銅版を削るわ!)
仕上がりバッチリ成功でした。

ところが!
今度は、上下の文字との隙間が
狭すぎるようで、楕円系の天地部分の銅版が少し欠けています。
EVIL BEAUTIES  と BIZARRE QUEEN の部分ですね。

恐らく、細く削るために初回の版よりも
深く切削ビット(つまりドリルの刃先)が
食い込むために
楕円形の部分に接触して削ってしまったのでしょう。

しかたないので、たまたま、足のサイズの24、25の
寸法表示用の版では、問題なく完璧に彫れていたので
その版と同じ隙間に合わせて
修正して作り直しました。

これなら、すでに、うまくいけてるわけですから
絶対に失敗はありません。
もちろん、隙間といっても、
前回同様、0.1mm以下の修正なのですが、、、

こちらも、妥協せず完璧をめざして
修正しますが、
上海のオヤジもよくまあ、ついてくるモンです。
今までの経験では、たいてい中国人は
メンドクセエ!と、いって拒否しましたから。
このオヤジ珍しいな、と思います。
だから、感心して、上海事務所のスタッフ陳さんに
”あなたの技術は素晴らしい!こんな中国人は
初めてだ!”と、褒めておいてくれと頼みましたら、
”3回目の版代を少し負けてくれましたョ”と、メールが来ました。
ラッキー!
因みに版代は日本の約1/10!1枚1000円ほど。
だから、なんとかまあ、何回もやり直しできるのですが。


一般的に、日系企業と初めて商売するときは、
中国人は、やり直しを拒否します。
日本間の商談では、何回もやり直しを要求されるのが
アタリマエの世界ですが、中国ではかなり厳しいです。
すべてにおいておおまかな、
ある程度できてたら、それでええやん。という、国民性です。
だから、日本の商習慣が理解できないのですね。
日本で研修した人がいる会社だと、ある程度理解があるので
まあ渋々やってくれますが、そのぶんの見返りは
きっちり要求されます。

ちなみに、ビザールクイーンの商品に使っている
黒の化粧箱ですが、あれは、
最終的に無錫の箱専門工場で
依頼しました。ローカルの工場です。
大企業では有りません。あの箱は、
紙ではなく黒のフィルム地で
豪華かつ、巻き箱磁石止めで、
ロゴ窓があるわ、
さらに金箔が入るわ、で
確かに超難易度の高い箱です。
2,3社打診しましたが、初回サンプルをダメだしして
やり直し指示したら、みな受注を断られました。

唯一、無錫(”無錫旅情”の歌で有名ですね)のこの工場だけが
やってくれましたが、実際に製造してみて大変なのが
わかったらしく、納品立会いに行ったら
”もう、2度とやりたくない!”と、言われました。
だから、
今の在庫分が無くなったら、
オワリです。
将来、どうしようかな、、、
いま、お持ちの方はプレミアがつくかも!

次回、3回目でようやく完成ですね。
乞うご期待!