2011/11/11

●●HOTSTUFF工場訪問⑥ なるほど、これがHOTSTUFFの工場か!

さて、皆さんのほとんどは、中国の中小企業の実態を
ご覧になったことは無いでしょう。
とにかく
日本の中小企業というイメージと
かなり違います。
日本では、有限会社や会社組織では
企業と名が付くと、小企業でも
(従業員が30人以下ぐらいのイメージでしょうか)
それなりの会社としての体裁を気にします。

しかし、私の限られた経験上の話ではありますが、
中国の小企業では
日本の個人商店のイメージが
近いような気がします。
中国では、株式会社にあたるものを
有限公司と通常呼ばれ、
日本の個人商店にあたるものは
●●商行とかが使われます。

こうして、今まであちこちの地方の
ローカル小企業へ行きますと、
それこそ、さまざまな会社というか、
工場を訪問する経験を積むことになります。


たいていは、工場として住宅を改造したものが多く、
マンション(という語感よりも、団地?うーん、それも違う、、
中国独特の集合住宅になるか、、日本にはないのですが)
と、いちおう表現しておきますが、そんな雑居的
佇まいの一室が工場、会社となっているのが
多かったです。それと、

ガレージが工場というものも。(でも、あのアップルの
スティーブジョブズもスタートはそうでしたね)
さすがに、地下室に穴を掘ったような薄暗い
土蔵の小部屋で 機械を動かしていた工場は
ちょっとひどいな、、とショックを受けたことも。
(これでも、まだ上海や寧波、無錫などの華東地区の
発展している地方ですからねえ。)

今の中国は、バブルですから、先手必勝
儲けたもの勝ちの状態ですから、
とにかく、みんな起業したがるわけです。
●●が儲かる、と聞くといっせいに
同じ商売をやり始めます。だから、とにかく
早くやったものが勝つわけです。
そして、早く見切りをつけ、また次の商売を探す、、、
いつでも、店じまいして
身軽に動けるよう、事務所や工場なんかに
金をかけないわけですよ。

もちろん、きちっと特定の事業に打ち込んでいるような
(日本では、小企業でさえあたりまえのことですが)
会社は、最低でも貸し工場なり借りて事業を行なっています。
ただ、だいたいそういうレベルの会社は最低でも、
50人~100人くらいは従業員がいるようなクラスになるかな、、
そんな気がします。
以上が、日本以外の中国の一般的な小企業の姿です。
それが、彼らには普通の状態ですね。

初めにこのようなお話をしたのは、
何故でしょうか?

それは、私のようにそれが海外の小企業の現状、
という体験を積んだ上で
HOTSTUFFの工場を訪れるのと、
まったく、日本の工場しか今まで見たことが
無い人が訪れるのとでは、あとあとの商談で
強烈な違いがあるんじゃないかと思ったからです。

ですから、私は、”ここだそうです”と
告げられて
ぱっと窓の外を見たとき、
今までの経験から、
一瞬で全てを理解したわけです。
それこそ、内部が恐らくどうなっているか、
そして、
だいたい、どのような会社なのかも、、、

今、皆さんは、私の経験談から
ああ、海外の小さな工場はそうなんだ、、、と
知識を身に付けられたので、
もう、大丈夫ですよね。
それじゃあ、車を降りて
中へ入るとしましょうか!