2011/11/19

●●HOTSTUFF工場訪問⑧ そこはハンドメイド100%の驚きの工場だった!!その③

まあ、とにかくHOTSTUFFボディは、
手間ひまかけた労作であることがわかりました。

ちょっと前から、社長さん自身が注型作業を
せざるを得なくなったので
まったく、時間の余裕がなくなったとか。
そりゃそうです。

20個の型に、骨格をセットして、ひとつずつ
シリコンゴムを流し込んでいくのですから、仮に
1個あたり、15分かけて骨格セット、片面注型するとして
1時間に4個。合計5時間。
作業中は、他の仕事いっさいできませんね。
注型が終われば、あとは、固まるのを待つだけですから
少し、時間ができますね。その間に、食事やら次の
準備をするのですかね?
とにかく、今は、毎日9時ごろまで作業してるそうですから
だいたい、そんな感じでしょう。

そんなことを考えながら
ふと、樹脂型の上を見ると、棚には
ずらりとHOTSTUFFボディが!
吊り下げた状態です。たずねると自然乾燥させているのだとか。
1週間ほど、乾燥させるそうです。なるほど、、急速乾燥させると
しっとり感がなくなるのですかね?
今度、聞かなくちゃなりません。

一通り、見学するともう12時近くなったので
近くのレストランで食事をすることになりました。

そこで、いろいろ、話を聞きますと、
EDATION社の現状がよくわかりました。
現在は、中国香港のブローカーから2,000個単位で
どんどん発注がくるため、生産が追いつかず困っていること。
(ヤフオクなどの香港系ブローカーのHOTSTUFFが
たいてい、先行予約で、数ヶ月先納期になってるのは
そーゆーことか!と、納得、、、)

え、2,000個ということは、おいおい、3ヶ月以上かかるやん。

えええ!ということは、ビザールクイーンの定番として、
今後、継続販売したいのに、
生産キャパ無いやん!どうすんの?

おまけに、
生産に追われて物が無い状態なので
弊社みたいに、品質をあーだ、こーだ言ってると
商品が集まらないのですよ。
実際、中国のブローカーは、
品質は何でもOK、一切問わないから、
とにかく早く商品を送れと
矢のように督促されてるそうです。
だから、どんどん、向こうへ流れていく、、、

あの連中は、とにかくお金にもの言わせて
めちゃくちゃしますね。どうやら、
中国人というのは、儲かるとなると
どんな業界でも、一気に突っ込んできますね。
万博までに上海地下鉄、共産党大会までに
新幹線となりふりかまわず強引にやってしまう
政府の体質と一緒ですね。


でも、私としては、いくら欲しくても
自分が見て、納得できない商品は妥協できません。
ビザールクイーンカスタムと、シールを貼って
保証する以上は、我々にも職人の意地があります。
手作業の注型作業を伴うため、
いくらベテランの社長がやっても、不可抗力で
仕上がった商品に気泡が入ったり、
成型不良が発生したりします。
程度にもよりますが、
お客様の立場になったら、やっと待ちに待った
HOTSTUFFボディが、そんな出来栄えだったら
とっても悲しいでしょう。

私たちは、売りっぱなしのブローカーでは
ありません。
本当に、1/6フィギュアの世界が好きなんです。
だから、美しいHOTSTUFFボディが欲しいわけで、
ここは、なんとかして、交渉しなければなりません。

さて、どうしたもんかなあ、、、