2011/11/16

●●HOTSTUFF工場訪問⑦ そこはハンドメイド100%の驚きの工場だった!!その②

作業場の右側へ移動すると、、
目に飛び込んできたのは、
ずらりと並んだシリコンボディの樹脂型。

えっ!

ということは、
手作業の成型加工?

これには、さすがにぶっ飛びましたッ!
てっきり、金型に機械でシリコン樹脂を
注入するもんだとばかり思い込んでいましたから。

つまり、HOTSTUFFボディは、完全な
ハンドメイドか、、、、

やや、冷静になったので、
型の数を数えると、20個。
はい、ここで賢明なる読者の皆さんは
おわかりですね?

そう、、、、
なんと、HOTSTUFFは一日20個しかできないということですッ!!

我々が見学したときは、ちょうど下半分ができていて
これから、残りの上半分のシリコンを注型する準備を
しているところでした。
ですから、半分骨格がシリコンボディに埋まった状態です。

そういえば、今回のビザールクイーンカスタムバージョンを
発売するにあたって、TBLボディの時と同様に
弊社オリジナルの取り扱いマニュアルを作りました。
そのとき、HOTSTUFFボディを半分切り取って、
写真撮影をしたのですが、いったいどうやって、
この細かい針金の指先をボディの中央にセッティングするのだろうと
不思議でなりませんでした。
かなりの技術が必要とされるのは明白です。

ところが、今回の見学で
超アナログ、超絶の職人技で、ひとつひとつの
ボディに手作業で、骨格パーツを埋め込んでいることがわかりました。
なるほど、そういうことか!
しかし、当然のことながら
寸分のずれ、歪みも許されません。
ずれると、当社がクレームをつけたような
成型不良につながるからです。
結局、職人としての勘でやるしか無いとのことでした。

初回納品で、大量の不良を出したのは、
どうやら、従業員にこの作業をさせていたからだそうで
その人の技術が未熟なため、
相当不良を出したようです。
(まあ、推測ですが、どうやら、品質をとやかく言わない
香港ブローカーにそれらは、流れたようですが、、、)
今は、解雇したので、社長自らが成型作業を
しているわけです。

そして、さらなる驚きは、この樹脂型も
弊社のようなCAMで削りだすのではなく、
原型を手で作ってそれを基に型を起こしているということ。
言い換えればレジンでのパーツ作成と
同じような作り方ですね。
それを、手作業でまた、ひとつずつルーターで
削って修正していく、、、
従って、厳密に言うと、HOTSTUFFボディは
20個すべてが完全に同じ形ではないということですね。
まあ、その差は見た目にはわからない程度でしょうが。

HOTSTUFFボディが、完全なハンドメイドであることが
今回、工場見学して、初めてわかりました。
これは、ビザールクイーンの製品と同じじゃないか、、、

ということは、
HOTSTUFFボディとビザールクイーンが
コラボすれば、
うむむ、、、完全なハンドメイド製品ができるわけだッ!

その刹那、私の背中を青い稲妻が駆抜けました。
そして、
さらなる、予期せぬ運命の出会いが、
この日の午後に起こることになるのです、、、