2011/09/16

●●美しいヘアスタイルの研究6 ワンレングスロングヘア

それでは、今回から、ヘアカットの実際をご覧いただきます。
まずは、最もポピュラーなワンレングスロングヘアです。
オークションで出品されているヘッドで、
もっとも多いヘアスタイルではないでしょうか。

左:毛量を減らしたワンレン。 右:何もしないそのままのワンレン。


理由としては、まず、根強い人気のあるヘアであること。
とにかく、無難です。まず、ハズしませんね。
かのバブルのイケイケお立ち台ギャル全盛の
ころは、太い眉毛に、この手のワンレン一色でした。
平安時代の頃からの、定番ヘアですから。
我々日本男子のDNAに刻み込まれているのかも
しれません。あと、製作に時間がかからないこと。
慣れたら、簡単です。 毛量調整なしの
そのままのワンレンなら、5分ほどでヘアカット完成します。
上の写真では、右がオビツヘッドのそのままのヘアを
単純に腰の位置でワンレングスカットしたもの。
左は、毛量を減らすために、毛の内側を
梳いたもの。(梳きバサミまたは梳きレザーで毛量を減らすことを
専門語で、セニングというそうです。)
セニングをするためには、髪をトップとミドルの2ブロックに
分けて、頭の全周にわたって、
カットする必要があるので一気に作業時間が
増えます。だいたい40分くらいかな。

左:セニングして毛量が減ったもの。 右:セニング無し。毛量はオリジナルのまま。

さすがに、時間をかけるだけあって、
仕上がりは、毛量が少なくなり、櫛の通りが
よくなるので、毛の流れが美しくなります。
どうしても、オビツのデフォルトヘアでは、
ロングの場合、毛量が多すぎて毛束が分厚くなり
後ろがごわついて櫛が通りにくいのは、みなさんも経験された
ことだと思います。

さて、ここで、同じセニングにも
毛の内側インサイドを梳く場合と
単純に外側を梳く場合の2通りあります。
今回は、インサイド内側をセニングカットしました。
違いは、
一番外側の毛の表面が何もしないワンレングス同様
頭頂から毛先まで1本につながっています。
途中で切れていません。だから、
光が髪の表面に当たると、とても艶やかで
美しい光を放ちます。上の写真でも、
きれいに櫛が通って、一本一本の毛が
上から下までつながっていますね。
このような後ろ髪のイメージは、アジエンスやロレアルなどの
シャンプー、ヘアケアのCMでもおなじみでしょう。
これに、対し、外側をセニングすると
徐々に髪が一本ずつ長さが順に短くなるので
髪にグラデーションがつきます。
こうなると、光が乱反射するのでヘアイメージが変わります。
このヘアカットについては、また明日!ていうか、
もう日付が変わったようです!じゃ、また今夜!