2013/11/18

●● LineaPelle Asia国際皮革展示会に行ってきました その1 恐怖のタクシー

  昨日、無事中国から帰国しました。
今回の中国出張は、移動が多く
週の前半は本業のバストイレタリーマット関係の商談で寧波の協力工場へ、
後半は新幹線で上海に戻りすぐに飛行機で
広州のLineaPelle Asia国際皮革展示会へと
かなり、キツイ出張でした。

  今回は、いろいろ初体験が多く、
まず、私、晴れ男なので、中国ではほとんど雨に
降られたことがないのですが、今回は、初めて滞在中
毎日雨が大なり、小なり降りまして
唯一広州から上海へ帰るときと帰国するときだけが
晴れという、非常に珍しい初体験でした。

  次に、一番の初体験は、
人生で初めて、筋金入りの正真正銘の
超神風タクシーに乗ってしまったこと!
上海から順調に広州の白雲空港に着陸して、まずはホテルに
チェックインすべく、乗ったタクシーがアタリ。

  もう、かれこれ10年ほど上海を中心に中国の一般生活に
慣れている私でしたが、今回のタクシーは想像を絶するものでした。

  恐らく、上海に観光旅行に行かれた人は
経験があるでしょうが、上海のタクシーは
荒っぽいので、有名です。日本のタクシーのように
安心して乗れません。

  しかし、今回のタクシーは、この上海のタクシーなんて
赤ちゃんみたいなものだと実感したくらいのヒドさでした。
30前くらいの兄チャンなのですが、
まずは、空港を出て高速に入ると、しばらくすると異常に飛ばすので
後ろからメーターを覗くと、140km/h!
これがタクシーでっせ、皆さん。ベンツではありませんよ。

  速度はいくらでも出せても、車で肝心なのはブレーキです。
おまけに、VWフォルクスワーゲンの車検もロクに受けてない車体ですから
振動が激しい。まあ、直線だし、いいッかと、あきらめたら
だんだん、広州市内に近づくにつれて混みだしたので
今度は、ジグザグ運転というよりも、
もう、阪神高速や首都高速の環状族になりきってるんだなあ、
マジ、テールツーノーズで、スリップストリームを駆使しだした。

  もちろん、方向指示器なんか一切出さないですよ。
ホントに車間距離は1mも空いてない状態で、
隣の車線のわずかな隙間に滑り込んでいく。
おまけに、アウディなんかの高級車を見つけると
タイマンよろしく抜き去るまで、追い回す。

  とうとう、環状ループでは、タイヤをギュギュギュ、ギュルル~ンッッ
と、軋ませてのコーナーリング、こいつ本気でドリフトする気かもッ!
私の右足は無意識にブレーキ操作よろしく踏ん張り続けで
もうガチガチ。

  気の毒なのは、上海スタッフの女の子の一人で
助手席!に座ったものだから恐怖でしょうなぁ、、、、
何度、ゆっくり走れと言っても涼しい顔でこう言ったそうです。
”ゆっくり走ると、眠くなる、、、
スリルを楽しむのが面白いぜ!”。。。。。。こんなこと、客に言う運転手いるかぁ!?

  ガムをくちゃくちゃ噛みながら、
おまけにヘッドセットの電話で彼女と話しながら
こうした運転をするので、確かにまあ運転技術はそこそこ
あるのはわかるけどネ、客を安全に運ぶのが仕事やろが!
なんてことは、中国のタクシーに言っても
無駄なことはイヤと言うほど経験してるから、言う気も無いが
せめて、この兄ちゃんには、自分の車で死ぬまでやってくれと
思いましたね。

  もちろん、タクシー会社に悪質運転手を
通告する制度はありますが、中国のことだし当てになりませんわ。
まあ、おかげで、ホントに上海の運転手の荒っぽさが
気にならなくなりましたよ。真剣な話、人生で初めて
命がけの神風タクシーの経験でした。

  ただ、この広州滞在中に、何度もタクシーに乗りましたが
ほぼ80%が、方向指示器を出さないです!
これは、驚きです。流石の上海でも、これは無い!
一般車はルールを守ってるのに、プロの営業タクシーが
一切出さないで割り込んでいくのは信じがたいです。
また、荒っぽさ、地元で無いと知ると遠回りするなど
アタリマエのようですね。
広州のタクシーは、ホント乗りたくないです。

  通常、中国では、助手席側のダッシュボードに、
必ず、写真と名前及び運転手のレベル基準として
★のマークを表記したプレートが置いてあります。

無印は初心者
★ ややまし、★★普通、★★★優良、★★★★優秀
★★★★★英語がしゃべれる特級レベル。

  上海では、無印が多いです。★★★は運が良いと当たります。
万博のとき今までに一回だけ★★★★★の5つ星に
乗ったことがあります。まあ、運転は日本の普通クラスですがね。

  参考にしてください。残念ながら広州では
★★ばかりでしたから、当てにはなりませんな。
あるいは、ニセモノかも。上海では、大きなタクシー会社が
5つほど業界を占めていますが、広州では、
個人ぽい、たくさんの小会社がひしめいているらしく
上海のように管理が行き届いてないようですね。

  いずれにせよ、中国では、タクシーの悪さには
覚悟してください。よほど運が良くないと
気持ちよい人柄のタクシー運転手には当たりません。

  まあ、やっとのことでホテルに着いて
どっと広州初日から疲れましたが、
気を取り直して展示会場へ。
今回から、会場が変わりましたので
どんな展示会になるのかな?


今年の展示会場は前回よりも豪華な会場です。恐怖のタクシー経験をした上海スタッフの二人。
会場の上は、右の建物と同じく、各階をわざとずらして重ねたデザインで設計されているという、およそ日本ではありえない奇抜なデザインです。前後、左右でずれていますから、床下がない部分があります!