今回の中国出張は、移動が多く
週の前半は本業のバストイレタリーマット関係の商談で寧波の協力工場へ、
後半は新幹線で上海に戻りすぐに飛行機で
広州のLineaPelle Asia国際皮革展示会へと
かなり、キツイ出張でした。
今回は、いろいろ初体験が多く、
まず、私、晴れ男なので、中国ではほとんど雨に
降られたことがないのですが、今回は、初めて滞在中
毎日雨が大なり、小なり降りまして
唯一広州から上海へ帰るときと帰国するときだけが
晴れという、非常に珍しい初体験でした。
次に、一番の初体験は、
人生で初めて、筋金入りの正真正銘の
超神風タクシーに乗ってしまったこと!
上海から順調に広州の白雲空港に着陸して、まずはホテルに
チェックインすべく、乗ったタクシーがアタリ。
もう、かれこれ10年ほど上海を中心に中国の一般生活に
慣れている私でしたが、今回のタクシーは想像を絶するものでした。
恐らく、上海に観光旅行に行かれた人は
経験があるでしょうが、上海のタクシーは
荒っぽいので、有名です。日本のタクシーのように
安心して乗れません。
しかし、今回のタクシーは、この上海のタクシーなんて
赤ちゃんみたいなものだと実感したくらいのヒドさでした。
30前くらいの兄チャンなのですが、
まずは、空港を出て高速に入ると、しばらくすると異常に飛ばすので
後ろからメーターを覗くと、140km/h!
これがタクシーでっせ、皆さん。ベンツではありませんよ。
速度はいくらでも出せても、車で肝心なのはブレーキです。
おまけに、VWフォルクスワーゲンの車検もロクに受けてない車体ですから
振動が激しい。まあ、直線だし、いいッかと、あきらめたら
だんだん、広州市内に近づくにつれて混みだしたので
今度は、ジグザグ運転というよりも、
もう、阪神高速や首都高速の環状族になりきってるんだなあ、
マジ、テールツーノーズで、スリップストリームを駆使しだした。
もちろん、方向指示器なんか一切出さないですよ。
ホントに車間距離は1mも空いてない状態で、
隣の車線のわずかな隙間に滑り込んでいく。
おまけに、アウディなんかの高級車を見つけると
タイマンよろしく抜き去るまで、追い回す。
とうとう、環状ループでは、タイヤをギュギュギュ、ギュルル~ンッッ
と、軋ませてのコーナーリング、こいつ本気でドリフトする気かもッ!
私の右足は無意識にブレーキ操作よろしく踏ん張り続けで
もうガチガチ。
気の毒なのは、上海スタッフの女の子の一人で
助手席!に座ったものだから恐怖でしょうなぁ、、、、
何度、ゆっくり走れと言っても涼しい顔でこう言ったそうです。
”ゆっくり走ると、眠くなる、、、
スリルを楽しむのが面白いぜ!”。。。。。。こんなこと、客に言う運転手いるかぁ!?
ガムをくちゃくちゃ噛みながら、
おまけにヘッドセットの電話で彼女と話しながら
こうした運転をするので、確かにまあ運転技術はそこそこ
あるのはわかるけどネ、客を安全に運ぶのが仕事やろが!
なんてことは、中国のタクシーに言っても
無駄なことはイヤと言うほど経験してるから、言う気も無いが
せめて、この兄ちゃんには、自分の車で死ぬまでやってくれと
思いましたね。
もちろん、タクシー会社に悪質運転手を
通告する制度はありますが、中国のことだし当てになりませんわ。
まあ、おかげで、ホントに上海の運転手の荒っぽさが
気にならなくなりましたよ。真剣な話、人生で初めて
命がけの神風タクシーの経験でした。
ただ、この広州滞在中に、何度もタクシーに乗りましたが
ほぼ80%が、方向指示器を出さないです!
これは、驚きです。流石の上海でも、これは無い!
一般車はルールを守ってるのに、プロの営業タクシーが
一切出さないで割り込んでいくのは信じがたいです。
また、荒っぽさ、地元で無いと知ると遠回りするなど
アタリマエのようですね。
広州のタクシーは、ホント乗りたくないです。
通常、中国では、助手席側のダッシュボードに、
必ず、写真と名前及び運転手のレベル基準として
★のマークを表記したプレートが置いてあります。
無印は初心者
★ ややまし、★★普通、★★★優良、★★★★優秀
★★★★★英語がしゃべれる特級レベル。
上海では、無印が多いです。★★★は運が良いと当たります。
万博のとき今までに一回だけ★★★★★の5つ星に
乗ったことがあります。まあ、運転は日本の普通クラスですがね。
参考にしてください。残念ながら広州では
★★ばかりでしたから、当てにはなりませんな。
あるいは、ニセモノかも。上海では、大きなタクシー会社が
5つほど業界を占めていますが、広州では、
個人ぽい、たくさんの小会社がひしめいているらしく
上海のように管理が行き届いてないようですね。
いずれにせよ、中国では、タクシーの悪さには
覚悟してください。よほど運が良くないと
気持ちよい人柄のタクシー運転手には当たりません。
まあ、やっとのことでホテルに着いて
どっと広州初日から疲れましたが、
気を取り直して展示会場へ。
今回から、会場が変わりましたので
どんな展示会になるのかな?
今年の展示会場は前回よりも豪華な会場です。恐怖のタクシー経験をした上海スタッフの二人。 |
会場の上は、右の建物と同じく、各階をわざとずらして重ねたデザインで設計されているという、およそ日本ではありえない奇抜なデザインです。前後、左右でずれていますから、床下がない部分があります! |