2012/01/20

●● 久々に上海に出張しておりました。

今週の日曜日からずっと上海に
久しぶりに出張しておりました。
昨日、帰国し今日は東京へ日帰り出張と
ハードな一週間です。

思えば今年は新年明け早々、変則な3連休が成人式がらみで
ありましたから、たいていの会社は実質10日から仕事でしたが
まだ実質10日ほどで、新年気分は吹っ飛んだ感じの日本。

一方、中国は今週末が大晦日。来週から月末まで正月です。
また、中国の会社は
日本のように、各企業が好きなように決算期を決めることができません。
このため、今月が、年度末となりますので

かの国の企業は、全ての会社で1月が期首で12月が期末です。
旧暦の国なので、結局、日本の1月が中国の12月になるわけです。
ややこしい!

そんなわけで、上海の事務所で年度末の会社処理手続きと
もうひとつの大きな出張目的が
実は、金箔の版の試作でした。

上海へは実に9月に行ったきり、そのあとは
皆さんご存知のように、HOTSTUFFがらみで
台湾へずっと連続で出張していました。

久しぶりの中国なのでしたが、
やっぱり、入国審査のネエちゃんの態度は変わっておらず
無愛想なヤツ!ホントに不愉快ですよ。
台湾の初入国の時の彼女とは大違い。
せめてもの報復?で、評価ボタンを”非常に悪い”を
押したいのですが、そんなことすると他の同胞日本人の
皆さんに何をするかわからん反日国家なので我慢して
評価ボタンを無視して通過。
(でも、帰りの出国時のネエちゃんは、奇跡のように愛想が
良かったので、スマイルボタンを押してあげましたがネ)

台湾のあとでの、久しぶりの上海の感想は
う~ん、どっちが良いかと聞かれると
実に返答に困ります。

恐らく、上海を知らずに台湾に行った人は
絶対に台湾を好きになるでしょう。
一方、上海を知ってる人は、悩みます。
中国と言う共産主義国家は反日だから
許せない(まあ、おととしの尖閣諸島以来
普通の日本人はそうでしょう)
いやな国です。ただ、一般の人間は
彼らは正反対。台湾がウェットでマナーを守る。
中国はドライでルール無用。
街は、清潔なのが台湾、汚いのが中国。
ここまでは、評価は圧倒的に台湾だと、
私も含めて思ってたんだけど、

しかし、今回の出張で、台湾を見たあとで
気付いたことが一つあります。

それは、都市のスケール、いや国土の
スケールといっても良いでしょう。
これは、開放感と言っても良いでしょう。

台湾は、どうしても日本同様国土が狭いので
窮屈に感じます。私は。

もちろん、だから、違和感無しに日本同様
キレイし馴染みやすいイコール台湾大好きに
なるのですが。

ただ、空港から上海市内に向かう高速の広さ
山が一切見えない、限りなく地平線が延び、
そのうえに、空が広がる、、、
この開放感、スケールの広さは、
我々日本に住むものにとっては、
ストレスが吹っ飛ぶ、良い点だと言わざるを
得ないでしょう。
特に、日頃、精密な作業をしていると
スカッと爽快な気分になり、
それが、レザーウェアのデザインの発想、
イマジネーションにつながります。

特に、魔都上海は歴史的にも都市自体がエネルギー、
パワーがある国際都市なので、
とても活力を与えてくれる、、、
私にとっては、そう思えます。
これは、ものづくりをする場合に重要です。
PCの前で、イラレやフォトショをいじってばかりでは
アイデアやイマジネーションは出てこないから、、、

久しぶりの上海出張で、台湾との違い、
両者の長所、短所を再認識しました。
そして、結局、日本はちょうど両者の間に位置するなあと
思いました。ただ、どうやら、国民党が
再選されたようなので、変に台湾が中国寄りにならないよう
祈るばかりです。

ちょっと、話がそれました。
今回の出張の目的の金箔と言うのは
やっと実用化が迫った6インチハイヒールに
使うのです。
そう、通常靴には、中敷がありますが
そこには、普通、ブランドロゴや靴のサイズが
金箔で、押されてるでしょう?
あれを、1/6サイズでも再現したいわけです!

とことんまで拘らないとおもしろくありません。
1/1リアルワールド同様、本物のリアルレザーで
作るのですから、やはり本物同様
金箔ロゴを押したいわけですよ。

いろいろ年末から、自分で試作したのですが、
きれいな金箔が押せず、
金箔の本場、上海でいっちょう試作させるかと
出張前に上海のスタッフに依頼、
それを直接、その会社へ受領しに行き
持ち帰ったわけです。

見た目は、自作の版よりも
行けそうなのですが、明日工場で、
テスト押しします。
さて、どうなるかな?
今、目の前に出来上がった銅を削った!
精密版を見ながら書いてます。

うまくいけばいいのですが、、、
店のオヤジが言ってました。

”こんな超精密な金箔の版は
作ったこと無い、一体何に使うんだ?”