どうしても、気になる点がひとつだけありました。
それは、
アップスタイルのキャラが無いということです。
具体的に言うと、
次のようなキャラクター設定ですと
本当は、アップヘアにビザールキャップを
被るのが、よりセクシーで、よりハードコアだと思います。
ただ、残念ながらアップヘアのキャラクターヘッドは
いまだ、かつて、ヤフーオークションに
出品されたことが無いように思います。
（私の知る限りでは）
理由の一つは、かなりマニアックになり
売れる確率が下がるということ、
アップスタイルにあったキャラを製作するのが
困難であること、
オビツヘッドの植毛具合では
結髪しにくいこと等があるのではないでしょうか。
したがって、
上記の商品イメージ写真では、
できるだけ、雰囲気が近いモデルさんを選び
撮影しましたが、それでも、やはり完璧では
ありません。
なんとか、ならないかなあと思うのですが
いくら待っても、ヘッド作家の方の
出品は出ません。
そこで、自分でやることを考えるわけですが、
まず、大きな問題に直面します。
”アップヘアとは、どうしたらできるのか？”
まったく、その結髪方法がわかりません。
ただのシニョン程度ならヘアムック雑誌で
いくらでもありますが、
本格的なアップヘアの解説書は
意外となかなか無いのです！
大体、同時期に探し始めましたが
一般的な、カット技術や
パーマ技術の参考書は、繰り返し
出品されるので、比較的容易でほぼ収集できました。
しかし、アップヘアの専門書は一冊もでません。
ところが、
不思議なことに、先週、2冊ほど
立て続けに出品されたのです！
飛び上がって喜びましたよ。
もちろん、稀有な専門書なので
また、一般の書籍でもないので
無事、入手できました。
いずれも、昭和52年ごろの出版ですから
1977年、今からほぼ35年くらい前の古書ですね。
しかし、
内容は、私が知りたかったアップヘアの
結髪方法が全て書かれており
”ああ、こうしてアップヘアを作るのか”と
理解できました。
こちらは、戦前の昭和3年頃ですか、
今から80年ほど前の婦人雑誌の付録ですが、
内容は、上記の本と似たようなものです。
もちろん、上記の2冊の本は、専門書ですから、
これより詳しく結髪方法が
書かれているわけですが。
おもしろいのは、当時のトップヘアスタイリスト？の
美容師（当時は、髪結い師という）さんの
名前が、ヘアスタイルの作品とともに解説されていること。
こうしてみると、アップのヘアスタイルというのは、
時代や流行に左右されないので
じゅうぶん、現代でも通用するなあと、
これらの古書の写真を見ていて感じました。
 |
| 約80年前の婦人雑誌の付録。今と変わりませんね。 |
 |
| こんな感じで写真と図解で結髪方法が書かれています。 それぞれのヘアスタイル番号の下に髪結い師の名前が記載されています。 |
これで、具体的なスタイリング方法がわかったので
これを、1/6オビツヘッドに合ったやり方に
アレンジすればいいわけです。
いずれにせよ、やっと、ヘアカット技術、パーマ技術、アップヘア結髪技術と
全ての資料が揃いました。
時代を超えたノウハウを結集して
ビザールクイーンは美しさを求めます。
あとは、”全員悪女”シリーズのキャラクターに
そのヘアスタイリングを実践するだけですね。
さて、明日の日曜日から急遽、上海の弊社の
事務所に行くことになりました。
火曜日にはトンボ帰りするのですが
帰国する頃には、TBLのハンドパーツが届いてるでしょう！
