出ないなあと、待ちあぐねていらっしゃる方も
多いと思いますが、こちらは、ヘアスタイルの
研究でストップしておりました。
しかし、
今までの、作品では、ヘアスタイルまで
手が回らなかったのですが、8月の中旬の
ちょうどお盆休みの頃に集中的に
作業をして解決しました。
それは、
ずばり、ヘアカットの技術の開発です。
まあ、開発と言うか、技術の習得でしょうか。
一般のヘッド作家の皆さんは、
キャラの表情以外に、ヘアスタイルまで拘って
出品される作家さんと、ヘアはほぼデフォルトを
カットしただけの作家さんとに分かれますが、
後者の方が多いようです。
”全員悪女”シリーズのキャラクターは
やはり、ヘアスタイルにもこだわりたい、、
ただのロングヘアだけでは、ちょっと
つまらないなあ、そういう思いがどうしても消えず
結局、じゃ、ちょっと本気でやってみようということに
なったわけです。
研究した結果、パーマを美しくあてるには、
結局、ヘアカットが美しくないとダメなことがわかりました。
1/1現実世界のように、アゲハ系、お姉系、グラマラス系など
柔らかいパーマヘアを1/6スケールのフィギュアにも
施すためには、とにかく、ヘアカットの方法を開発しなければ
ならなかったのです。これは、苦労して試行錯誤した結果、
カットの内容によって、
1/1リアル世界と同じやり方でOKなカット作業と
1/6用にアレンジする必要のあるカット作業とに
分ける必要があることがわかりました。
通常は、右のように、デフォルトのオビツヘッドを
そのまま、ワンレングスに直線カットしたものが
ほとんどでしょう。
これに対し、左は、
ポールダンサーや、ショーダンサーで
見かけるセクシーなヘアスタイルになるように
なんとかカッティングを研究開発した結果の
ヘアスタイルです。手で髪を掻き揚げる
仕草がセクシーな女性はたいていこんな
感じのヘアスタイルでしょう。
櫛で梳くだけで、美しいヘアの流れが
サイドから中央に集まるように
カッティング方法でコントロールしています。
ワックスも何もつけていないのに
クシで梳くだけで思い通りに美しいヘアの流れを
つけていただくことができます。
デフォルトのオビツヘッドがヘアカットを工夫するだけで
こんなに生き生きとしてくるんですね！
なお、このカッティングテストサンプルでは
あとでパーマをかけたときに
セクシーな柔らかいウェーブがかかるように
カッティングをブロック単位で
行なって立体的な毛束になるようにして,毛先を分離させています。
もし、パーマをかけない場合は、もっと毛先が集まって
揃うようにカット方法を変えます。
次回は、もう少し、具体的に他のカッティングによる
ヘアスタイルと比較しながらお話しましょう。
